ストーリー
シャアの指示によりムサイから発射されたミサイルが次々とサイド7の港を破壊していく。
ホワイトベースの艦長パオロ・カシアスはミサイルの爆風で飛んできた破片が身体に刺さり、重傷を負ってしまう。
ジーン、デニムのザクの攻撃でホワイトベースの人員の多くが犠牲になり、スペースクルーザーのライセンスを持つミライ・ヤシマなどサイド7の避難民の生き残りがホワイトベースのクルーに協力することとなる。
シャアはドズル・ザビ中将に連絡し、連邦軍の新型モビルスーツ(MS)開発計画であるV作戦で造られたMSを確認したことを報告。追撃のためのザクの補充を要請する。ドズルはそれを承認し、シャアにV作戦の情報収集とMSの破壊を指示する。ムサイはメガ粒子砲でサイド7のスペースゲートを破壊。シャアは突撃兵と共にMSなしでサイド7に侵入していく。
一方、セイラやフラウはサイド7内に逃げ遅れた避難民がいないか捜索に出る。また、アムロらは機密保持のためガンダムでスーパーナパーム設置し、使用不能となったV作戦のMSの部品を破壊する作業を進める。
コロニー内で連邦のMSの残骸を調査するシャアはセイラに発見される。セイラはジオン兵のスーツを見て、銃口を向けて静止させるがマスクを外させると相手が兄であることに気づく。一瞬のスキをついて銃を払い落とすとシャアは逃げていく。
その後、港に侵入したシャアはホワイトベースの写真を入手しようとするが、逆に抵抗に合い撮影していたカメラを破壊されてしまい、コロニーを脱出する。
ガンダムはシャアを追跡してコロニー外に出るが、ムサイから射出されたザクに乗り込んだシャアとスレンダーと戦闘に入る。
港を出港するホワイトベース。リュウもコアファイターで出撃し、ガンダムを援護する。
パオロはシャアが来ると告げる。シャアはルウム戦役で5隻の戦艦を沈め赤い彗星と呼ばれていた。
シャア「見せてもらうか連邦軍のMSの性能とやらを」
シャアは優れたMS操縦技術でガンダムに攻撃をしかける。しかし、ガンダムはザクマシンガンの直撃を受けてもほとんど損傷を受けない。また、シャアのザクが接近しても高い機動性でまた距離を取ってビームライフルでの攻撃を加える。シャアはガンダムの性能に驚愕し、スレンダーと共にガンダムに挑む。しかし、ガンダムの放ったビームライフルの直撃でスレンダーのザクが爆発。
ビームライフルの一撃でザクを撃破する火力に驚愕するシャアとアムロ。
シャア「なんということだ、あのMSは戦艦並みのビーム砲を持っているのか」
シャアは火力の差を痛感して撤退していく。
解説
負傷者を救護するリュウと逃げ遅れた避難民を探しに出ようとするセイラとフラウがカイ・シデンとすれ違うが、その時に手を貸そうとする素振りも見せないカイをセイラが「軟弱もの!」とひっぱたく場面がある。また、ブライトも民間人であるにも関わらずガンダムに乗るアムロに対して連邦軍人としての規則ベースの塩対応をすることで、アムロの反感を買う。この後、ホワイトベースのクルーたちは共に戦場を生き抜くために協力していくのだが、この物語序盤では仲良しこよしの集団ではそもそもないことが端々で表現されていて、ピリってるわーという雰囲気がきちんと描かれている。この辺も「機動戦士ガンダム」の深みのある物語を構成する要素になっている。
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